もともと「衣・食・住」のいずれかに関わりのある仕事に就きたいと考えていました。例えば、将来自分の子供に「お父さんの仕事はこれだよ」と端的に説明できる業界がいいなと思っていたからです。
入社の決め手は、面接で出会った上司の人柄。前向きな失敗なら容認してくれる寛大な面と、仕事に対する熱意を併せ持った人でした。「こういう上司や先輩のいる会社で働きたい！」と即決したんです。
入社後3年間は、豚肉の原料を仕入れて販売するグループに在籍。輸入品から国産品まで取り扱う中で、奥の深い仕事の「いろは」を学びました。
畜産全般の原材料から加工品まで扱う今のグループに配属になって、2年が経ちます。豚肉の原料に特化した販売から、牛肉・鶏肉、加工品まで取り扱いアイテムも広がって、その分仕事のやりがいも一気に増えました。
私が担当しているのは、当社の加工工場内にあるパックセンターをご利用いただいている量販店のお得意様2社。企画開発から提案、原材料の調達、加工、販売までを一手に任されています。
一口に畜産品といっても、切っただけの原料から、味付き肉などの加工品、豚カツや唐揚げなどの惣菜まで様々。原料については、お客様のニーズに合ったものを国内外から仕入れますが、加工品や惣菜については、消費者のニーズをしっかりと商品に反映させ、売れる企画提案もしていかなければいけません。1社あたりの年間取引額は数億円にもなりますから、その責任は重大です。
提案した商品が無事に売れて、お客様に喜んでいただけた時、やはり「この仕事をしていて良かった」と感じますね。
私が手掛けた一番のヒット商品は、昨年企画した、惣菜コーナーの唐揚げ。新鮮な原料を工場で加工し、あとは店舗で揚げるだけという状態で搬入。「まるでその場で揚げたような、カラッとした食感や旨みが絶品！」と消費者の方々に高評価いただいて、毎月約3000万円を売り上げることができました。
お客様から頼られているなと感じた時も、仕事の醍醐味を感じますね。
例えば、お客様の「豚カツプロジェクト」に参加した時。他社商品との比較検討を行いながら、売れる豚カツを企画していくというものでした。消費者ニーズの変化や市場の動向、原料価格や、豚に与えるエサの内容まで。畜産品のプロとして、これまでの経験とノウハウ全てを駆使して情報を提供しました。最終的にそのプロジェクトは成功を収め、「三輪君がいてくれて良かった。ありがとう！」と言っていただいた時は、本当に嬉しかったですね。
やはり商品開発ですね。
味付け肉や惣菜など、お客様1社に対し、年に数回商品の企画・提案を行っています。例えば3月発売予定の商品の場合、3ヶ月前の12月位から開発がスタート。最初にターゲットやコンセプト、例えば女性向けなのか、野菜不足を補うものなのか、季節の食材を使うのかなどを、お客様である量販店のバイヤーに提案していきます。OKが出たら、1月はその企画を元に試作品づくり。タレメーカーなどと共同で、一度に5～6種類の味をつくります。ここからが苦労の連続。バイヤーが「うん」と言うまで、何度も試作品づくりは続きます。
味が決まったあとも、トレーの入れ方やシールのデザインなど、アイデア勝負の連続。それだけに、完成した商品を目にした時は、感慨深いものがありますね。
実は入社してから一度かなり太ってしまったんですが、「食品会社？やっぱりね！」と言われるのだけは嫌だ！と奮起(笑)。休日は自転車でトレーニングしながら体重が増えないように自己管理しています。
お客様から「三輪君には何でも任せられる」と言っていただけるだけの、知識やスキルを身につけること。最近では味付け肉のコーナーなど、任せていただける範囲も広がってきました。しばらくは畜産品のプロとしてじっくり経験を積んで、ゆくゆくは日本の強みを海外へ販売するセクションで活躍できたらと考えています。
商品開発から販売まで、「1」からというより「0」から「100」まで任せてもらえるこの仕事には、本当にやりがいを感じています。これからも、お客様にも消費者にも喜んでいただけるヒット商品を開発し続けたい！もちろん今も企画中です。
