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こだわり素材開発物語

第3話 純和鶏PJ 吉岡 稔秀

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国内食料自給率に貢献。100%国内血統の鶏を守れ!

現在、日本国内で飼育されている食肉用の鶏の自給率は68.7%と比較的高いのですが、その親(種鶏)や祖父母(原種鶏)となると、その自給率は1%ほどなんです。そのため、日本では、毎年、イギリスやフランス等から大量の種鶏(たねどり=ヒナ)を買付け、飼育し食用としています。育てているのは外国系統の孫鶏になるわけですが、出荷時は日本産というのが国内養鶏の実状です。

近年、鶏インフルエンザなどが世界中で猛威をふるっていることから、もし種鶏の輸入が停止になった場合、国内で鶏を生産することができなく、国内の養鶏は大打撃を受けるだけではなく、毎日の食卓からチキン料理が消えてしまうことになります。そのためにも、国産鶏種の自給率を高めておくことは当社だけでなく日本政府としても考えていかなければならない問題なんです。

当社は、この事実を踏まえ、戦前より日本で唯一、“鶏の種”を保存し育成し続けている兵庫県の独立行政法人と協力し、「純国産の鶏を作ろう!」という目的のもと2007年、プロジェクトを発足し、純国産鶏種の『小雪』と『紅桜』を高配させ、100%日本産の『純和鶏(じゅんわけい)』を誕生させることに成功したのです!
また、育種だけではなく、同2007年には、「ニチレイフレッシュファーム洋野」という農場を設立し、養鶏⇒生産⇒販売までを一貫して行える体制を作りました。最新のコンピュータ管理システムで、温度や湿度を調整し、ストレスのない『純和鶏』を元気に育ててます。

当社のフラッグシップブランドである「純和鶏」の知名度を上げよ!

そして、2011年、新たなプロジェクトが発足!4年前から実験的に生産していた『純和鶏』を本格的に売り出せ!いうプロジェクトが稼動し始めました。

これまで私は、大阪支社でずっと鶏肉の営業をしていましたが、当時はもちろん『純和鶏』を売ってはいましたが知名度は今ひとつ・・・・その後、2011年にこのプロジェクトメンバーに選出され、活動開始!私の使命はズバリ『純和鶏』の知名度を上げる事でした。

さっそく展示会を企画してお客様をご招待し、またお客様のところへ出向いて試食会を行ったりしました。自ら高級百貨店で実演販売をしたこともあります。その時は結構売れました! 当社は生活者の皆様に直接販売することはないので、その時は、実際に自分が生活者の方と接しご説明しながら販売した時、“美味しい”とおっしゃっていただいた時は、本当に嬉しかったです!1週間ほどの短い期間ではありましたが、反応は上々で味も大好評だったので、商品力に自信を持ちました。

知名度を上げるのは、まだまだ長い道のりかもしれませんが、実際に外食チェーン様や、生協様、量販店様との取引も順調に増えてきており、当社のフラッグシップとして頭角を現してきています。

さらに、日本国中での『純和鶏』の知名度をあげるため、人気銘柄鶏ランキングではいつもトップに鎮座している「名古屋コーチン」や「比内鶏」に負けないよう、試行錯誤しながら、他のプロジェクトメンバーと智恵を絞りながら頑張っています。

数年後、いや、再来年辺り?には、『純和鶏(じゅんわけい)』が人気銘柄鶏ランキング10位には入ってますよ!! 乞うご期待ください。

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