仕事を知りたい
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商品調達系の先輩社員

日本人は、本当のえびのおいしさをまだ知らない。だから私が広めていきたい!

水産事業部 えびグループ 第1チーム 調達担当 2003年入社 経済学部卒 田中 洋介

入社の動機を教えてください

これぞ海の男!が最終面接で現れた

就職活動は、日本に本社があり海外と接点のある企業を中心にエントリーし、食品業界に限らず、メーカーや商社なども数多くエントリーしました。どの会社の担当者もさすがに海外と仕事をしているだけあってとてもスマートな対応でしたが、そんな中でもニチレイフレッシュだけは異色でした。

最終面接で登場した当時の水産事業部長が豪快な方で、仕事の面白さを熱く語った後に「俺たちと仕事する気があるなら絶対来い!」と激励されました。まるで絵に描いたような『海の男』という感じでした。最初は怖かったのですが、なぜか強く印象に残り、その方に興味を惹かれて、結果的に入社を決めました。

現在の仕事内容と特長を教えてください

月に1、2回の海外出張でえびの産地を巡る。

現在は海外から輸入する『冷凍むきえび』の調達を担当しています。私たち調達の仕事は、買付けと、現地協力法人である水産加工会社への生産指導や生産地チェックという3つの側面があります。

まず、買付けの仕事は、7、8カ国に及ぶ仕入れ先からむきえびを必要数調達してくるのが私のミッションです。全国の営業担当から月1回のペースで販売する見込み数量のデータが届きます。前月の販売数や在庫数も考慮に入れて、買付する調達見込み数量を決めます。そしてその数量を元に、海外の7~8カ国の仕入れ先と交渉します。もちろん英語でメールや電話でやりとりをします。

さらに買付けには、もうひとつの流れがあります。それは会社で政策的に開発した新規商品や戦略商品の場合です。これらの商品は営業から販売見込みがなくても、事前に販売見込み量を決め海外から買付けをしてしまいます。通関後、国内在庫となったその後は営業担当の皆さんに販売をしていただきます。が、売れ残ってしまったり、逆に大幅に足りなかったりすると、私の読みが甘かったということになるので、いつも慎重に予測しながらやっている、責任重大な仕事です。

一方、現地協力法人である水産加工会社への指導という仕事があります。当社が輸入するえびは下ごしらえやおいしさを保つための加工が現地で行われています。当社独自の生産工程や品質が維持されているのか?など、細かな指導やチェックを実際に工場の生産ラインに入って行う仕事もあります。また、もう一方で、月に1、2回の海外出張では、えびの生産地(養殖池や粗放養殖池)を回り、当社のオーダー通りに養殖しているのかも、自分の目で確認し、現地のスタッフの方と話し合いをしながら、品質と安全安心を保つのも私の仕事です。私は以前、営業担当だったのでえびに関する知識はあったのですが、実際に生産地(養殖池)や水産加工工場の現地を見て回ると、さらにその知識が深まります。今では、えびの知識に関して誰にも負けないという自信があります。

その仕事の自慢できる点は?

安全性に対する意識が強いのが当社ならでは。

海外では「えびといえばニチレイフレッシュ」と言われるくらい、当社のえびは有名です。輸入量もトップクラスです。そして当社が扱うすべてのえびは安全・安心を基本としています。特に安全性に関してはトレーサビリティを超える“トータルインテグレーション”という仕組みを実現している海外の法人しかと取引していません。

どういうことかというと、当社が取引する海外の現地協力法人は、すべて「えびの養殖」から「最終製品の加工」までを一貫して行っています。つまり養殖場から水産加工工場までがひとつの企業なのです。従って、「稚えび」の種類や「えびの餌」にいたるまでどんな原材料が使用されているのかも詳細に知る事ができ、また一貫したリスクマネジメントをとることが可能なのです。もし、養殖場と加工工場が別々の企業だと、それぞれの安全性はチェックできても、各々の安全体制や安全レベルのため、それらを組み合わせたときの見えるリスクだけではなく見えないリスクをまで管理するのが、非常に複雑になり困難になるからです。このような安全性へのこだわりは、ニチレイフレッシュならではと言ってよいでしょう。

またこのように「えびの養殖」から「最終製品の加工」までを一貫して行ってると、水揚げから加工処理までの時間を最短で行なうことが出来るため、鮮度を損なうこともありませんし、お客様の求める細かな規格にあうように加工をすることも可能です。商社のように、単にえびを海外から輸入するだけでなく、当社のこだわりを持った付加価値のあるえびを生産から加工まで関わることで、業界での価格競争に対抗しています。お蔭様、多くの外食産業や中食産業の食品企業様に当社のえびをご利用いただいています。

その仕事のやりがいは?

私の買付けしたえびによって営業の数字が左右する

私は以前、関西支社におりそこでえびの営業を担当していました。ですから営業の気持ちが手に取るようにわかります。私がいい加減な買付け(調達)をしてしまうと、彼らはお客様から一斉にクレームを受けることとなりますし、彼らの売上げ実績にも大きな影響を与えてしまいますし、強いては、先輩たちが築きあげてくださった【ニチレイフレッシュブランド】にもダメージを与えてしまうことになります。

営業が希望する数量やや品質レベルを確保できるよう、日頃から生産や水産加工に関する知識を深め、世界での相場を知り、情報収集を怠らないよう、努力を続けています。私の買付けしたえびによって全社の営業の利益が左右するので、買付けはいつも真剣勝負です。仕入れ先との価格交渉は、一瞬たりと気のぬけないシビアな仕事ですが、その分、営業のみんなから、自分が買付したえびを安心して商談してくれたり、新規で導入できたよ!とか、お客様からこれは良いえびだね!って言われたと報告してくれると、本当にやりがいを感じます。

今後の目標や夢を教えてください。

当社ならではの、えびのおいしさを世の中に広めて行きたい

私はニチレイフレッシュに入社して、えびの担当になって初めて、えびって美味しい!!と感じ、その奥の深さを知りました。本当に感動的なおいしさでした!当社のえびの美味しさを知ってしまうと、今まで食べていたえびはなんだったのか?という気持ちになります(笑) 個人的に「日本人は、本当においしいえびをまだまだ知らない」とさえ思っています。「これは私がなんとかしなくてはいけない、日本中に本当においしいえびをお届けしたい!」という使命感にかられています(笑)

えびの美味しさを保つ秘訣は2つあります。

1、えびを養殖池から水揚げするときの温度と時間です。短時間で水揚げし、急速に温度を下げることが大事です。

2、工場に入ってから加工し凍結するまでの時間です。これが短ければ短いほど良いのです。

こうした努力を日々積み重ねていますから、近い将来、いずれは皆さんにもえび本来の食感を持つコクのある美味しいえびを食べていただけると思います。
あ・・・もしかしたら、すでに外食レストランで食べているかもしれません!おいしいえび料理に出会ったら仕入れ先はどこか聞いてみてください。(笑)

日本全国各地で当社のおいしいえびが食べられるようになり、そのえびを食べて食卓が笑顔でいっぱいになること。これが私の究極の夢です!

普段のお仕事をのぞき見!


  • 中国にて

  • インドネシア(タラカン)の夕景

  • 厳選されたえび

  • 水揚げ直後のBT

  • インドネシアにて

  • タイでの生産指導風景

  • 池揚げ風景(インドネシア)

  • 巨大なえび(ミャンマー)

  • ミャンマーのロール船

  • ミャンマービーチ


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