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企画営業系の先輩社員

居酒屋チェーンのメニューコンペでは自らマーケティングし調理見本を持参して提案します!

水産事業本部 えびグループ 2005年入社 国際学部 国際学科 北川 幸代

入社の動機を教えてください

東南アジアとの取引に興味があった

私は学生時代に地域経済の勉強をしていました。特に東南アジアの経済格差等に関心があり、何度かタイへ訪れていました。NGOに参加し、地元の小学校へボランティアを行った事もあります。そのときにえびの養殖が地元の大きな産業になっていることを知り、私はこうした東南アジアの国々と取引のある企業へ勤めたいと思い、ニチレイフレッシュを選びました。

今はまだ年に1回ほどしか海外出張はありませんが、いずれは東南アジアの各国と取引をするような仕事に就きたいと思っています。

現在の仕事内容と特長を教えてください

量販店、問屋、居酒屋チェーンへ“むきえび”を営業

私は、現在、えびグループに所属しているのですが、その中でも“むきえび”というえびの商品担当をしています。“むきえび”とはその名の通り、えびの殻をむいてある状態の商品で、お客様がすぐ使っていただけるように加工したものです。その商品を、量販店や、食品問屋、居酒屋チェーンへ企画提案営業を行っています。
お客様によって、お使いになるシーンやシチュエーシや調理器具や価格帯などが違うのはもちろん、味へのこだわり度がそれぞれ異なるため、提案する商品群や使用方法などは非常に幅が広いものがあります。

例えば、量販店さんのこだわりポイントは『天然』がキーワードです。同じ“むきえび”という商品でも『養殖もの』と『天然もの』がありますが、量販店でお買い物される主婦の方は、『天然』を好まれるからです。そこで、私は、ミャンマー産の“天然ピンクえび”を量販店のバイヤーさんにお勧めしています!なぜなら、主婦の方が嫌がる背わたの黒い部分がカットされており、見た目もいいからです。私はまだ主婦ではありませんが、女性目線での購買ポイントなどをバイヤーさんにお話しながら商品のご提案をしたりしています。バイヤーさんはほとんどが男性の方なので、こういうちょっとしたポイントが女性の購買に向けたキーポイントだと気づかれない方がまだまだ多いんですよ!

また、食品問屋さんへ企画提案する場合は、購買される方は当社の商品の良し悪しを熟知しているプロの方が多いです、主に新商品の紹介をしています。最近では当社の「活鮮シリーズ」のえびを紹介しました。鮮度が良く、発色が良く、また1尾ずつ使う分だけ取れるので、食品問屋さんのお得意先様である様々な業態(飲食店など)のいろんなメニーとして活用していただきやすいことをアピールし、食品問屋さんのルートセールス担当者の方へ分かりやすくプレゼンテーションしたり、時にはルートセールス営業活動に同行して、お客様(飲食店など)へ直接、商品のご案内する事もあります。イタリアンではこういう風に使えますし、中華メニューではこのような使い方、また和食では・・・といったようなお話をしたり実際に自分でそういうメニューを作って写真に撮ったものをお見せしながらご提案しています。

そして大手居酒屋チェーンの本部の方へご商談もしていますが、この場合は、とても長期的で大掛かりな企画提案になります。大手居酒屋チェーンさんは年に2回、春夏向けメニューと秋冬メニュー向けの総合コンペを行ないます。それをグランドメニューと呼ぶのですが、その大きなチャンスを逃したら大変なことになります。1品でも採用されれば半年分の注文が確定するので、とても大きな商談なんです。そのため、事前準備は半年前以上から始めます。コンペは、当社だけではなく、時にはニチレイグループ総合プレゼンとして、ニチレイフーズの営業とも協力して多種多様な商品をプレゼンテーションしたりします。今は春ですが、すでに今年の秋冬メニュー提案についてどんなジャンルや食材がブームになるか?またはどんな調理法が人気になってコストや調理器具を使って消費者に提供できるか?など、その居酒屋チェーンさんで実際に使われている食器などもお借りして考えたりしています。ニチレイフレッシュ代表のプレゼンテーターはもちろん私です。同業他社ももちろん同じ考えで挑んできますから、油断できません。真剣勝負なんです!

某居酒屋チェーン店の場合は、プレゼンテーション後30分で、次のステップに進めるかどうかの結果発表があります。一喜一憂する瞬間です。受検の時の合格発表の時よりもドキドキします!(苦笑)
最近の傾向としては、単に原料を提案したりメニュー提案しているだけではなかなか採用されません。当社の得意な『加工』技術や使い勝手の良さ等を組み合わせることで、実際に使用される店舗での作業効率が大幅にアップすることを強くアピールしてプレゼンしています。

その仕事の自慢できる点は?

全国の居酒屋メニューに自分が提案したメニューが掲載される!

某居酒屋チェーンさんのコンペの時のことです。私が提案した「粉付きむきえび」が採用になりました。それが、グランドメニューとして導入され、メニューに写真付きで大きく掲載された時は、本当に嬉しかったです!すぐに、友達や他支店の同僚に連絡しました。その居酒屋店チェーンさんは、なかなかメインメニューの切り替えをされないお客様で、それを当社のものに切り替える提案が出来たことです。

その居酒屋さんメニューには定番としてエビチリやエビマヨのメニューがありました。今まで店舗のキッチンで、冷凍したむきえびを解凍し、その後衣をつけて揚げ、その後、チリソースやマヨネーズソーズにからめて提供するというスタイルをとられていました。この場合、解凍後の歩留まりが悪くなってしまったり店舗によって解凍温度や時間によってえび本来の食感や味が損なわれてしまうというデメリットがありました。そこで、私は、納品時点から、粉がまぶしてあって下ごしらえ済みのむきえびを提案しました。当社の「粉付きむきえび」を使えば中華メニューだけではなくイタリアンや和食メニューへの汎用性もあるだけではなく、それを使えばどれぐらい店舗の調理時間の短縮になるか?全店の味の統一化がなるか?などをプレゼンし、実際に自分で調理し写真に撮って企画書に載せました。また、世間ではどんなメニューが流行っているのか?女性ウケのする味付けやメニューやボリュームなどのデータもプラスアルファでとても大切なので、いろいろ調べました。

この仕事は、自分の努力次第でというか、自分のセンスが問われるので厳しい世界だとは思いますが、導入できた時の達成感や嬉しさはクセになる面白さだと感じています。

そのお仕事のやりがいを教えてください

自分の企画提案した商品を実際に具現化できること!

私は営業職ですが、商品開発も兼務しています。営業活動している中でお客様からいただいたニーズをダイレクトに商品化し、あるものはNB品として具現化するスピード力も、当社ならではだと感じています。

普通は、営業は営業担当として販売専任で商品開発は開発グループや専門の部署に配属された人が行なうのでしょうが、当社は違います。例えば今は量販店向けのえびを業務用として販売できるように、私が改良開発中しています。お客様のニーズを考えると、業務用のえびは直接冷凍するのではなく、真空パックしてから冷凍にした方が良いことが分かりました。直接水に触れない物のほうが業務用には望まれていたのです。こうした商品を水産加工企業さんと一緒に開発しています。

お客様のニーズの抽出から商品設計や生産ラインの調整、またパッケージのデザインに至るまで関われますし、それが具現化し、実際に商品としてラインアップして先輩や同僚が販売してくれることに、とてもやりがいを感じますし責任も感じています。

今後の目標や夢を教えてください。

まずはえびのプロを目指し、将来は水産物のプロになりたい

私の当面の目標は、まず、えびのプロになる事です。海外の産地情報から、生産に至るまで、また、調理方法やマーケティングの動向まで、ありとあらゆることに熟知している、“えびのプロ”になりたいです。

さらに、えびを極めたら、それ以外の水産物も極めたいです。そのためにはまだまだ学ぶことがたくさんあります。当社にはベテランのプロの先輩社員がたくさんいますので、分からない事はどんどん相談するようにし、今から自分の知識として蓄積ています。
そして、いつかは、学生の頃から夢だった東南アジアでの調達の仕事をしてみたいです。

普段のお仕事をのぞき見!


  • タイ 活原料集荷場の近く

  • タイのパッカーの正面玄関にて

  • タイパッカーでのフリーフィング風景(研修)

  • タイの活原料

  • タイ集活原料集荷場の近くにて

  • 中国甘えび尾つき生産工程(異物をエアーで除去)

  • 中国青島の水産市場

  • 中国青島展示会のブースにて

  • 居酒屋プレゼン用のレシピ写真(ソフトシェルの竜田揚げ)

  • 外出先でひらめいた瞬間

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