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こだわり素材開発物語

第2話 オメガバランスビーフPJ 笠谷 樹

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理念に共感していただけるお客様を探すためのセミナー開催

2年間のプロジェクトによって実用化が可能だということは、はっきりしました。ところが、実用化までにはまだまだたくさんの壁があることがわかりました。
このプロジェクトをビジネスとして商業ベースにのせるところが、当社の役割なのですが、実は今が一番苦労しています(苦笑)

まずは、この世の中にまったく無かった価値を持つビーフのコンセプトを理解していただけるお客様やパートナーを探さなければいけません。当社では毎年11月に東京と大阪のホテルで約1000名のお客様を招待し、セミナーを開いております。まずは、そのお客様に『オメガバランスビーフ』についての講演を行なってコンセプトを理解していただき、その後、実際に試食をしてもらいました。このビーフの意義をご理解していただくために、映像を作って上映したり、私が自ら壇上にあがって説明したりしました。

その反応は・・・・まだまだ半信半疑といったところでしょうか。
食品なのになぜ環境に悪いのか?など、まだまだ理解されていないことが多く、こちらの説明不足だと反省しています。
しかし、その後、数社から問合せがあり、今はそうしたお客様を1社でも多く増やしていくことに全力を傾けています。

また、生産者を探す事にも力をいれています。生産者は今までとは違う餌で飼育する事に不安を感じていますから、これらをひとつひとつ、研究結果を開示しながら説明していきます。メリットやリスクを説明した上でこのビーフの飼育をお願いする……実に苦労するところですが一から十まで自分で手がける事ができるのでやりがいはありますね。

3年後をめどに結果を出す。ブランド牛として育てる。

現在は広島県、徳島県で10頭ほど飼育してもらっています。これを2015年には月間100頭にまで持っていきたいですね。さらにこの「オメガバランスビーフ」が、「松坂牛」のようなブランドに成長させることが、今の私の目標であり、合同プロジェクトメンバー全員の総意です。

海外の生産地では、牛の飼育が環境を破壊しているという問題について、深刻に対策が話し合われています。日本はこの点では、まだまだです。私のすべきことは、まずは国内の生産者やお客様に対する啓蒙活動からのスタートです。業界全体、さらには消費者の意識を変えていかないと、このビーフでの本当の成功はあり得ません。

環境問題、健康に関する問題、品質の安全性、おいしさ、これらをすべてクリアしたものこそが、私たちニチレイフレッシュが販売する商品でなくてはならないと、今一度自分に言い聞かせ、日々の業務に励んでいます。

普段のお仕事をのぞき見!
















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