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こだわり素材開発物語

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「生命の森プロジェクト」とは、2006年より始まったニチレイフレッシュとインドネシアのタラカン市、地元のえび養殖企業MMA社との協働プロジェクトです。

まず、当社がMMA社から仕入れたえびを日本で販売します。それによって得た収益の一部を「マングローブ基金」へ毎年寄付します。MMA社はこの「マングローブ基金」を運用して、環境保護・再生事業に取り組みます。具体的にはマングローブの植林活動などです。さらにそこへタラカン市の協力が加わり、マングローブ公園の整備・維持も行うようになりました。

2006年に約5万9,000本の植樹、2007年には約5万本、2009年から2010年には約6,000本の植樹をこの基金によって実現しました。2010年以降は原生林の土地を取得し、環境悪化を防ぐ取り組みも始めています。

この活動の特長は「循環型のプロジェクト」であり、未来永劫続けられる可能性があるところが画期的なところです。つまり、えびが売れれば売れるほど、マングローブの森が増えてくる、すると稚えびの住まいが増える、えびが大量に育つ……という具合に永遠に循環していくわけです。

今、食品業界は熾烈な価格競争を求められています。しかし、当社は品質や安全性を犠牲にしてまで価格を下げる事はしません。市場の相場によって生産地を次々と変えて仕入れれば安いものはいくらでも手に入るでしょう。しかし、それでは生産地とのパートナーシップが結べず、品質管理も徹底しません。このプロジェクトは、価格競争とは別の次元のものなのです。

また、私たちは、生きるために大自然の中から大量の資源を消費しています。このまま続けばいつかはその資源が枯渇してしまうでしょう。そうなる前に何か手を打っておくべきです。この「生命の森プロジェクト」はその布石です。私は、このプロジェクトが未来永劫続いていくための努力を今後も続けていきますし、第2、第3のプロジェクトを現在模索中です。

いずれにしろ、こうした環境への大規模な取り組みを続ける事は、ニチレイフレッシュのように大量に水産物を販売する企業の使命だと思っています。また、こうした活動を進んで実践していくことは、ニチレイフレッシュにしかできないと思っています。今後も、食と地球の未来を見据えた活動を真剣に続けていきたいと思います。

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